teco-Tってなんだ?・後編(月刊ステテコ 6月号)

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©Ryu Itadani
©Ryu Itadani

今月の絵 「 teco-T 」  by Ryu Itadani

teco-T ってなんだ?・後編

 

teco-Tの特徴は大きく3つあります。

1.【ecology】

オーガニックコットンの世界認証であるGOTS(GLOBAL ORGANIC TEXTILE STANDARD)の認証を受けているインド産のオーガニックコットン原糸を使用しています。

 

2.【steteco】

ステテコ素材としても広く使われている、江戸時代から続く伝統素材・滋賀県高島産の綿ちぢみ生地(高島ちぢみ)を使用しています。エアコンが無い時代に、蒸し暑い日本の夏を快適に過ごす為の先人の知恵で生まれた素材ということもあり、清涼感のあるドライタッチ・優れた通気性や吸水速乾性を有し、エアコン使用の抑制を期待できます。

表面に凹凸があり、汗をかいても肌ばなれが良い teco-Tのステテコ素材

 

3.【テコのように、小さい行動で大きな変革を】

Tシャツを1枚販売する毎に1本植林します。植林は「地球の肺」とも言われる熱帯雨林の保全を目的に、インドネシア・バリ島の自然災害で森林が消失したエリアにて、植林で長年の実績をもつNPOアジア植林友好協会を通じて行います。

 

また、お客様のTシャツ1枚のご購入が1本の植林につながるということを実感していただくべく、ご購入いただいた方にはTシャツとともに植林証明書をお送りします。

 

このTシャツが持つ上記3つの特徴のキーワードである、「ecology」「steteco」「テコのように、小さい行動によって大きな変革を」から「 teco-T 」と名付けました。寄付や奉仕といった善意だけに頼るのではなく、また、消費の抑制といった我慢だけに頼るのではない形で、人間の社会生活と環境保全を両立できる方法がないかを考えて、この「teco-T」に至りました。前回、これまでステテコドットコムでこれまで行った植林についてご紹介しましたが、今回のteco-Tの方法だと継続的に植林を行うことができるのではと考えています。

Tシャツの図柄のデザインは主旨に賛同いただいた国内外のアーティスト・デザイナーの方々より提供していただきます。期間限定で受注を締め切り、受注を受けた分だけプリントして生産する為、昨今問題になっている衣料品の余剰在庫の問題も発生しません。

また、このTシャツの縫製は、2020年10月に新設した大分県国東市の自社工場にて生産しています。屋上に太陽光パネル462枚が設置され、自家発電で工場の総電力使用量の大部分をまかなう、環境に配慮された工場です。

teco-T 第1弾としては、ステテコドットコムオンラインショップにて6月21日(月)から、ステテコドットコムにもこれまで数々のアートワークを提供してもらってきた、ベルリンを拠点に活躍する画家 Ryu ItadaniさんによるTシャツを期間限定で販売します。

Ryu Itadani:
風景とモノを主題に制作。立体物の落とす陰影から対象をとらえるのではなく、フリーハンドのラインで輪郭を切り取り、そこに存在しないはずのラインで対象を再構成しながら作品を描きだす。モチーフは自分の住む、あるいは訪れた街。通りすがりに目にする植物や食卓の花、愛用する文房具や生活用品など。 国内外での個展やグループ展、アートフェアにて作品を発表しながら、新聞、雑誌、広告などのコミッションワークも多く手掛ける。
https://ryuitadani.com/

 

ラクダ

 

ヤク

 

植物

 

ステテコドットコムオンラインショップにて6月21日(月)より期間限定で発売予定です。是非、この夏、お試しいただければと思います。

Ryu Itadaniさんによる今月の研究録の絵「teco-T」はTシャツのプリンター、植林の苗木、バリ島の植林地付近の山(バトゥール山)をモチーフに描いていただきました。

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