渡り鳥とステテコ（月刊ステテコ10月号）

　秋になると、はるばる北の方から飛んでくる「渡り鳥」を見かけるようになります。ハクチョウやツル、ガンやカモなど、越冬のための食べものを求めてやってくるこの時季の渡り鳥たち。その中には短い距離を飛ぶものもいれば、数千、数万キロもの途方もなく長い距離を移動する鳥もいます。

　日本列島を舞台にすると、秋に北からやってくる渡り鳥は「冬鳥」と呼ばれ、シベリアの方から越冬を目的に。一方、春に南からやってくる鳥は「夏鳥」と呼ばれ、東南アジアの方から繁殖のために。しかしコンピューターもジェットエンジンも付いていない小さな体ひとつで、どうして迷わずに長い距離を飛ぶことができるのでしょう？

　実は渡り鳥たちは、太陽と星の位置がわかるコンパスのようなものを体内に持っていて、地球が発する「磁力」を感知しながら北や南の方角を判断しているというのが有力な説だそうです。「渡り」の時季に入る前にたくさん食べて溜めこんだ脂肪を少しずつ使いながら飛び続け、中には10日間以上も休まずに飛び続ける鳥もいるのだとか。いやはやすごい能力です。

　体ひとつで地球上の自分の位置がわかり、はるか遠くの目的地まで数日間ずっと飛び続けることができる。地球全体をひとつの生活環境としている渡り鳥。今度見かけたら「お疲れ様！」と声をかけてあげたくなります（笑）。

　さて、そんな渡り鳥のようにsteteco.comにも秋と一緒にやってくる商品がたくさんあります。ちょうど今なら「綿100%の肌にやさしい暖かインナー」。ふっくらとしたコットン糸をゆっくり編み込んだ、軽くてやわらかい素材のインナーたちです。

　越冬の間、しばらくオンラインショップで休んでいるようなので、ぜひ覗いてみてあげてください。